【地酒コラム】熊本・阿蘇小国の日本酒づくり

公開日:2021/06/30(水) 更新日:2025/06/12(木) 坂井華海
九州のほぼ中央、福岡県と大分県の県境に位置する熊本県阿蘇郡小国町は、2024年から千円札の「顔」になる北里柴三郎の故郷です。
九州の主要な都市からは少し離れたところに位置する、故に自然が豊かで、心癒やされる景色が広がっています。

  

弘法大師も訪れたといわれる杖立温泉では、毎年4月~5月、鯉のぼり祭りが開催されており、空を、川を、色とりどりの鯉が泳いでいます。

阿蘇火山の恵みである温泉、そして水。

小国町の河津酒造で使用される水はすべてその天然湧水、そして吟醸酒の黄金比(YK35)の一つ「熊本酵母」でお酒を醸しているそうです。
「熊本酵母」は、大まかにいうと「きょうかい9号酵母」のことを言い、すなわち日本全国の酒造りに大きく貢献した酵母の一つです。
日本酒(清酒)づくりが必ずしも盛んではなかった熊本の快進撃、熊本の地で日本酒づくりに邁進した先人たちのおかげで
熊本の日本酒の今、美味しい吟醸酒の今、はあるのかもしれません。 ※YK35=山田錦、熊本酵母、35%精米歩合

  

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